カンムリカイツブリは、カイツブリの仲間の中では体が50cm程度と一般的なカモ並に大きいことが特徴です。ただし、嘴は先が鋭くカモのように先が丸みをおびていません。これは頻繁に潜水して魚などを採餌するのに適応しているといわれています。さらに目は赤色です。まれに西日本でも越夏することがありますが、多くは冬鳥です。越冬しているときは頭部から体の上面にかけては灰色で、喉から下腹部にかけては白色と地味な色彩ではありますが、春が近づくと顔の後方に黒と褐色の飾り羽がでてきて派手な装いになります。

2010年2月1日

 



ユリカモメは、冬を越すためにやってくる渡り鳥です。芦田川大橋周辺でよく見られ、大群で休息しています。人を見ると近づいてくる個体も見られ、とても人に懐きやすいカモメです。カモメの仲間というと羽根の上面は灰色で顔から腹にかけては白色なものがほとんどで、はじめて観察するとみんな同じに見えるかもしれません。本種はカモメの仲間の中では体が小型で冬羽では嘴と脚が赤橙色であることが特徴です。こういった特徴をもつカモメで本種以外のものはかなり国内で記録が少ない種類ばかりなので、芦田川あたりで見られる嘴と脚が赤橙色のカモメはまず本種を疑ってみるとよいと思います。春が近づくと頭と嘴が黒くなります。本来は主に小魚などを食べていると思われますが、パンの耳など人間が与える餌もよく食べます。春になると繁殖をするため大陸に渡去しますが、人の餌に頼っている個体は野生の感覚を失って渡りをするタイミングを逃してしまうなど弊害も指摘されており、最近ではむやみに餌付けをするのは控えたほうが良いと考えられています。

2009年12月29日

 



オイカワは、平べったくてあまり背の高くないコイ科の魚です。鱗は光沢があってキラキラしています。俗称ハエと呼ばれており、冬が旬で天ぷらなどにすると美味で昔からよく食されてきました。本名はあまり知られていないかもしれませんが、かなり身近にも生息している魚で、芦田川では全域で見られ用水路などでもよく見られます。
汚濁にも強いので、河口堰上流あたりでも多数生息しています。主に藻類や水草、水生昆虫や水面に落ちた小昆虫、小型甲殻類などをたべます。ただ、魚とりをしてバケツの中に長時間入れておくと水温が高くなり弱ってしまうので、早めに逃がしてあげましょう。

2009年9月7日

 
爬虫類


スッポンは、皆さんご存じのように「一度噛みついたら離さない。」といわれる亀の仲間です。しかし、実際は木の棒などを噛ませて水につけておくと、しばらく時間がたてば離します。とはいうものの、直に人間の体の一部を噛まれると剃刀のような歯がささって大変危険ですので噛まれないよう注意しましょう。外見をよくみてみると鼻が尖って首は長く甲羅は肉質で柔らかいです。背中は濃い緑褐色で腹部はクリーム色といった感じです。クサガメなどよりも生息密度が極度に低く、多数の個体が確認されることはまれで、調査で確認の難しい種のひとつです。また、警戒心が強く人が近づくと砂泥にもぐってすばやく逃げます。このスッポンは、全国的にも生息個体数が多くないせいか、環境省のレッドデータブックで情報不足に指定されていますので、過度の採集や飼育は控えましょう。

2009年6月17日

 
哺乳類


ヌートリアは、河川内や水辺の草地などに生息するネズミの仲間です。ネズミというと普通ネコに捕らえられるほど小さなものを想像してしまいますが、ネコに捕らえられるどころかネコと同等かやや大きいぐらいで、はじめて見たときはネコもびっくりしたことでしょう。本種は、昔は日本に生息していませんでしたが、毛皮をとる目的で人間が外国から移入・養殖し、その一部が野外に逃げ出して増えたものと考えられています。主に草の根や貝を食べ在来の生物に悪影響を及ぼすこともあるため、外来生物法という法律で特定外来生物に指定され、これ以上増えないことが望まれています。

2009年4月8日