食品や飲料水に対する異物混入クレームはいまだに増加する傾向にあります。食の安全性に対する意識が高まり、消費者の異物を認識する力が向上していることも一つの理由です。中には、製品の一部を異物と誤認するケースもあるようです。異物混入の再発防止改善策の第一歩として、異物が何であるかを知ることは非常に重要なことです。科学的な検査により異物の正体を明らかにすることで、混入経路を推測することができます。当社では、さまざまな手法を用いて異物の正体を明らかにします。 異物検査の進め方
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例)プラスチック・ゴム,木片,母材の一部や変色物
フーリエ変換赤外顕微分光分析(FT-IR)
プラスチック、ゴム、セルロース、食品の破片、油、塗料、薬品などの主に有機物を測定する場合に最も適した分析手法です。本装置は、微小な異物にも対応できる顕微システムですので10ミクロン程度の微小部位を選択して測定することが可能です。
例)金属片,鉱物,鉄錆
エネルギー分散X線マイクロアナライザによる元素分析
金属片、鉱物などの主に無機物を測定する場合に最も適した分析手法です。本装置の本体は走査電子顕微鏡です。走査電子顕微鏡で観察しながら対象物を探し、あるいは障害要因を見極めたうえで任意の部位を元素分析します。元素検索の領域は原子番号5番のB(ホウ素)から92番のU(ウラン)までで、検出下限は0.1wt%前後、定量値も求められます。なお、条件によって異なりますが、1ミクロン前後の分析深度を有します。
例)ハエ,ゴキブリ,寄生虫
顕微鏡観察,カタラーゼ試験など
昆虫などの生物の場合、顕微鏡観察により同定を行います。昆虫の種類を特定することにより、侵入経路、行動範囲や発生源などを推定することができます。また、種類が分かれば、害虫対策や害虫駆除方法も特定できます。 異物として混入した昆虫が、加熱処理されているかを推定する試験にカタラーゼ試験があります。昆虫などの生物にはカタラーゼという酵素が存在するため、過酸化水素水(H2O2)に昆虫を漬けると酵素とH2O2が反応して気泡を生じます。昆虫が加熱処理されていれば、酵素活性がなくなり気泡を生じなくなるため、どの製造段階で混入したのかを推定をすることができます。
例)微生物,毛髪,血痕
その物質の解析に適した方法を選定
例えば、異物が細菌の塊であると推測できる場合、簡便な方法としてグラム染色法があります。一部を除いてほとんどの細菌が染色され、グラム陽性菌か陰性菌に大別されます。グラム陽性菌にはブドウ球菌,レンサ球菌等があり,グラム陰性菌に含まれるものには腸内細菌科,ビブリオ科,シュードモナス科などがあります。
実際の検査事例
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食品や飲料水に対する異物混入クレームはいまだに増加する傾向にあります。食の安全性に対する意識が高まり、消費者の異物を認識する力が向上していることも一つの理由です。中には、製品の一部を異物と誤認するケースもあるようです。異物混入の再発防止改善策の第一歩として、異物が何であるかを知ることは非常に重要なことです。科学的な検査により異物の正体を明らかにすることで、混入経路を推測することができます。








