黒くてナイフのような形、この物体、見たことありますか。
貝の一種、トンガリササノハガイといいます。その名のとおり、貝殻がササの葉のように細長くて特徴的な形をしていて、アサリやハマグリなどと同じ二枚貝の仲間です。二枚貝とは、左右二枚の貝殻で体が覆われている貝で、タニシのような形の巻貝とは異なります。
トンガリササノハガイは、底質が砂泥底の池沼や河川下流の流れの緩やかなところ又、用水路などでも見られます。この個体は芦田川の下流域で確認したものです。生息環境は、河川改修や護岸工事の影響を受け、生息個体数が減少してきていますので、みなさんもこの貝を見かけたら、そっと見守ってあげて下さい。

2010年9月10日