冷凍食品規格検査のご案内

ご存知ですか?

食品衛生法により冷凍食品には成分規格が定められています!

冷凍食品の分類

冷凍食品は食品衛生法で4つの規格に分類されており、分類ごとに、成分規格が異なります。
この分類は【食べる前の加熱調理の必要性】【凍結前の加熱調理の有無】の組み合わせによるものです。
対象の製品(食品)が①~④のどの分類に当たるかを確認して成分規格の検査を行う必要があります。

食べる前に加熱調理が必要でないもの
①無加熱摂取冷凍食品 ②生食用冷凍鮮魚介類
冷凍食品のうち、凍結前の加熱の有無にかかわらず食べる前に加熱を要しないものを指します。
(例:ケーキ 、果実類など)

  

容器包装の表示例

(冷凍食品)

加熱調理の必要性|そのままお召し上がりください。

冷凍食品のうち、切り身またはむき身にした鮮魚や魚介類であって生食用のものを指します。
(例:刺身など)

 

容器包装の表示例

(冷凍食品)

加熱調理の必要性|そのままお召し上がりください。

食べる前に加熱調理が必要なもの
③加熱後摂取冷凍食品
(凍結直前未加熱)
④加熱後摂取冷凍食品
(凍結直前加熱済)
冷凍食品のうち、凍結前未加熱または大部分が加熱調理済みで一部に未加熱の食品を含むものを指します。(例:冷凍フライ、冷凍餃子など)

 

容器包装の表示例

(冷凍食品)

凍結前加熱の有無|加熱してありません。

加熱調理の必要性|加熱してお召し上がりください。

冷凍食品のうち、凍結前に加熱されており、更に食べる前に加熱を要するものを指します。
(例:フライドポテトなど)

 

容器包装の表示例

(冷凍食品)

凍結前加熱の有無|加熱しています。

加熱調理の必要性|加熱してお召し上がりください。

冷凍食品の成分規格

成分規格項目
冷凍食品の分類 細菌数(/g) 大腸菌群 大腸菌(E.coli) 腸炎ビブリオ
(最確数)(/g)
①無加熱摂取冷凍食品 10万以下 陰性
②生食用冷凍鮮魚介類 10万以下 陰性 100以下
③加熱後摂取冷凍食品
(凍結直前未加熱)
300万以下 陰性
④加熱後摂取冷凍食品
(凍結直前加熱済)
10万以下 陰性

一般生菌数(細菌数)…食品に含まれる細菌の総数を指します。安全性や保存性、衛生的取扱いの良否などの総合評価に用いられます。
大腸菌群…ヒトや動物の腸管内の他、自然界にも広く存在。加熱調理済食品や加工食品等の衛生管理上の汚染の指標菌として用いられます。
大腸菌(E.coli)…大腸菌群のうち、糞便に由来する可能性が高いものを指します。おもに非加熱調理食品の評価をするために用いられます。
腸炎ビブリオ…海水由来の食中毒菌。生鮮魚介類や海産物が汚染を受け検出されることがあります。食品の安全性を確認するために用いられます。

冷凍食品の保存基準について

食品衛生法では冷凍食品の保存基準について以下の内容を定めています。

○保存温度について…

冷凍食品は、これを-15℃以下で保存しなければならない。

○包装について…

冷凍食品は、清潔で衛生的な合成樹脂、アルミニウム箔または耐水性の加工紙で包装して保存しなければならない。      (厚生労働省 「食品別の規格基準について:冷凍食品」より抜粋)

製造・販売においては規格検査を行い、適切な管理を行うことが大切です。
弊社では、品質管理を適切に行えるように、検査を通じて支援いたします。

参考資料 厚生労働省「食品別の規格基準について:冷凍食品

検査のご依頼は
弊社ホームページの【お問い合わせフォーム】又はTELにて【食品衛生事業部】までお問い合わせください。

Oct.2022 [22SY0002]