甲殻類


テナガエビは、その名の通り手が長いことが特徴です。ただし、小さな個体やメスは手が大きくないので、一見すると同じように体が透明なスジエビとよく似ています。本種には甲羅の横にローマ字のmに見える模様が確認できますので、それで区別するとよいと思います。
テナガエビは、河川の河口域から下流の淡水域に多く、海と川を行き来しながら生活をしています。夏季に、下流の淡水域で交尾してメスが抱卵を開始します。卵からかえったプランクトン幼生は一度海に流されて海や河口域で過ごします。その後、底生生活にはいってから川を遡上して下流の淡水域で成長します。ただし、海との行き来ができないダム湖内などでは一生淡水域で過ごすものも少数いるようです。

2011年5月10日